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オレにさわるな!!
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何で、大地が謝る必要がアる。
傷付けたノは、オレの方だ。
謝らなけレばならナいのは、オレの方なノだ。

「オレの方こそ、悪い……」

「そんなっ!兄さんは謝る必要なんてないっ」

ガタッと音を立てて、大地が前に乗り出してキた。

「兄さんは、兄さんは、何も悪くなんてない」

「大地………」

驚いた。此方を見据える大地の頬に一筋の涙が光ってイた。
何が起こってイるンだろうか。大地が、泣いてイる?
大地が泣いてイる姿を見たノは、何年振りだろう。

「兄さん、苦しいんだ」

苦渋の表情で、告げる大地。

「兄さんが、居なくなってしまうことを考えると苦しいんだ。ずっとずっと兄さんのことが頭から離れない。兄さん、僕は……」

「大地っ」

大地の真剣な眼差しに、思わず口が出てイた。
コノ後の言葉を、聞いてはイけない気がシた。聞いてシまったら、オレたちはもう戻れナいような気がする。オレたちは、初めて会った時からずっと兄弟で、ソレは今でも変わらナい。いや、一生変わらナいモノな筈なノだ。
だから、オレは大地の告白を聞いてはイけない。

「酷いね、兄さんは。……分かってる癖に、言わせてくれないんだね」

大地の言葉に、オレは何も言うコトが出来なかった。
再び沈黙が落ちる。
向側で肩を落とシて座ってイる大地が、ヤケに小さく見えた。
オレにとって、大地は弟で。守ってヤらなければナらない存在だった。

「大地。オマエはオレの弟だ。ソレは、今も変わらナいし、コレからだって、ずっとだ。例えオレが赤羽の性を抜けても、ソレは変わらナい」

「………それが兄さんの答えなんだよね。――-残酷だよ」

オレの本心は、大地を深く傷付けた。
でもコレだけは一生変わらナい。例え、大地を傷付けてもオレは、オレから大地を突き放さなけレばならナいノだ。大地には、真面な道を進んで欲しいから―――。

「最後に……これだけ聞かせて」

大地の目に、もう涙は浮かんではイなかった。
真剣な眼差しだけが、オレを見詰める。
オレは大地の願いに、小さく頷いた。

「兄さんは、アノ男のことを愛してるの?」

大地の問いに、オレは頭が真っ白にナってイた。
アノ男、ってのは前にも聞かれたケど、多分畑のコトだろう。
で、だ。畑のコトをあ、あ……してるノか、だと?
何つう質問だ!オレがアイツのコトをだと!?
アイツにだって、そンな言葉、言ったコトねえ!
何て、ムズ痒いコトを聞いてキやがるンだ。

……言わなきゃ、ダメだろうか。
いや、ココで誤魔化すなンて出来る筈ない。シてはイけない。
でも、だからと言って………。







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あきゅろす。
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